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塗膜の欠陥とその対策

塗料はそれぞれの特性に応じて正確に塗装されてはじめて美装と保護の効果を完全に発揮できます。
塗装時の気象条件、素地調整、塗料及び塗装方法の選択、塗装作業、その他諸条件に一つでも問題があると、塗膜の欠陥がたちまち現れてきます。従ってこれらの原因を究明し、その対策をまえもって講じておくことが必要です。
そこで塗膜の欠陥が発生したときの予備知識の一端として、その原因、対策についてまとめて示します。


1.塗膜の形状に関する欠陥

塗膜の
欠陥
現象 原因 対策
刷毛目 刷毛の方向に条線、
筋目が残る。
刷毛の毛が粗い、短い等不適当な場合。 被塗物に対して適切な刷毛を用いる。
塗装時、低温の場合。
(塗料粘度が高くなる。)
少量の希釈剤を加える。
低温時の塗装は避ける。
塗料の流展性が不足している場合。
(調合ペイント等)
刷毛目が出にくい合成樹脂塗料を用いる。
粘度が高い場合。 希釈剤を加え、適正な粘度にする。
流れ 塗膜の一部が流れて、
波紋状模様を作る。
厚塗りし過ぎた場合。 一度に厚塗りしない。
希釈剤を多く加え過ぎた場合。 希釈率を適正にする。
リターダーシンナーを使い過ぎた場合。 多量に用いない。
光沢のある旧塗膜のうえに塗装した場合。 旧塗膜にペーパーがけを行う。
ちぢみ 塗膜が平滑にならず、
チリメン状のシワになる。
油性塗料において、厚塗りした場合。
(上乾きし、表面が収縮する。)
厚塗りを避ける。特にコーナー部に塗料がたまるのを防ぐ。
高温度で乾燥促進した場合。(上乾きし、シワを生じる。) 乾燥温度に注意する。
ゆず肌
(ガン肌)
塗面がオレンジの
皮のようになる。
塗料の粘度が高い場合。シンナーの蒸発が早い場合、温度が高い場合。下塗りの吸込みが著しい場合。(塗料の流動性がなくなりゆず肌になる。) 塗装条件を変えたり、塗装粘度を調整して、塗料の流展性が少なくなるのを防止する。
塗料の微粒化が良くない場合。 シンナーの希釈量を変え、吹付圧を調整し、微粒化を良くする。
糸ひき 塗面に網目状・結晶状の
凹凸ができる。
吹付塗装時、溶剤の蒸発が早すぎる場合。(スプレーガン口において蒸発し、塗料が糸状になって吹付けられる。) シンナーの希釈量を変え、吹付け圧を調整し、微粒化を良くする。
リフティング 塗面がちぢみ状態になる。 上塗塗料の溶剤が下塗をおかした場合。 塗装間隔を守る。
塗装系を変更する。
下塗の乾燥不十分なまま、上塗した場合。 塗装間隔を守る。下塗塗料が十分に乾燥してから上塗する。
はじき 塗料が部分的に反発され
均一に付着しない。
塗面に水、油、ゴミなどが付着している場合。 素地調整を入念に行う。
刷毛に油や水が付着している場合。 刷毛を洗浄する。
エアーの中に油や水が入っている場合。 エアーレストレーナーの交換または取付けを行う。
ぶつ 表面にぶつぶつが生じる。 ゴミなどの異物が混入した場合。 塗料を濾過する。
塗装面を清浄にする。
ふくれ 塗膜の一部がふくれあがる。 完全に乾燥していない塗膜に雨がかかった場合。 乾燥までの天気に注意する。
乾燥不十分な木材の上に塗装した場合。 木材を十分に乾燥させる。
素地調整を入念に行う。
塗膜が水、熱、酸、アルカリなどに作用された場合。 塗料選択に注意する。
素地調整を入念に行う。
ひび割れ
(クラッキング)
塗膜に割れが生ずる。 塗面の収縮、膨張に応じて割れが生じた場合。 表面乾燥を起すような厚塗りを避ける。
下塗が十分乾燥しないうちに上塗をしない。
下塗、上塗の適合性の良い塗料を選択する。


2.つやに関する欠陥

塗膜の
欠陥
現象 原因 対策
 つやの
 不良
つやのあるべき塗面に
初期のつやが出ない。
下地の吸込みが著しい場合。 シーラー又は下塗塗料で吸込みを止める。
下塗、プライマーなどの面があら過ぎる場合。 上塗を塗り重ねる。
シンナーが不適切であったり、希釈剤を多く加え過ぎた場合。 適切なシンナーを使用する。
適切な希釈率で希釈する。
薄塗りし過ぎた場合。 適度な厚さに塗るか、塗り重ねる。
ブラッシングを生じた場合。 (ブラッシングの項参照)
白化
(ブラッシング)
塗面に霧がかかったように
白くつやがなくなる。
湿度の高い時に、塗膜から急激に溶剤が蒸発した場合。(塗面が冷えて水が凝集し、白化現象を起す。) リターダーシンナーを用いる。
湿度の高い時は塗装を避ける。
塗装後、気温が下り、空気中の水分が塗面で凝縮した場合。 湿度が高く昼夜の気温差が大きい戸外での塗装の時、夕刻までに指触乾燥に達するように塗装する。


3.色に関する欠陥

塗膜の
欠陥
現象 原因 対策
色分れ
(色むら)
一部の色が均一の塗料から分離し、
斑点やしま模様ができる。
撹はん不十分の場合。 十分に撹はんする。
希釈剤を多く加え過ぎた場合。 希釈率を適正にする。厚塗りをせず均一な塗装をする。
顔料の比重の差が著しい場合。 (製造時のチェック)
顔料の分散が悪い場合。 (製造時に分散の良い塗料を使用する。)
色違い 色が同一でない。 製造ロットの違いによる場合。 塗りつぎ場所を考慮するか、混合しボカして塗装する。
塗装方法の違いによる場合。 特に必要な場合、塗装方法を指定して色を注文する。
演色性(光源の違い)による場合。 (製造時のチェック)
塗装前に確認する。
色の分離 顔料が分離して変色する。 紺および黒の淡彩色、緑など顔料が分離しやすい色の場合。 使用の都度、十分に撹はんする。
使用の際、シンナーで希釈し過ぎないで、よくのばして塗装する。
紺など貯蔵中に環元されて変色する場合。 塗装すると紺の変色は空気で酸化され、元の色にもどる。
変色・
退色
本来の色が変わってしまう。
本来の色があせてくる。
顔料が光線の作用により変色する場合。 耐光性のよい塗料を選択する。
退色傾向の大きい色の使用を避ける。
耐薬品塗料に耐薬品性の弱い顔料を使用した場合。 薬品の種類によって顔料を使いわける。
硫化水素による異変の場合。(黒変) 鉛系顔料、鉛ドライヤーを使用しない。
にじみ
(ブリード)
下地や下塗の色がしみ出して、
上塗塗膜が変色する。
赤、黄、マルーン等においてにじみ易い顔料を使用している場合。 (にじみのない顔料を用いる。)
素地に油が付着している場合。 素地調整を入念に行う。
瀝青質系塗料の上に塗装する場合。 シルバーペイントを用いてにじみを止める。
やけ
(黄変)
白色、淡色が黄色っぽくなる。 桐油、亜麻仁油などを展色剤に用いた場合。
(室内で黄変しやすい。)
室内用は大豆油、サフラワー油などを併用し、黄変を少なくする。


4.塗膜不良に関する欠陥

塗膜の
欠陥
現象 原因 対策
乾燥不良 表面がべたつき乾燥しない。 気温が低く、湿度が高い場合。 極端な低温時の塗装は避ける。温度を上げる。
通風が悪く、シンナーの蒸発が遅い場合。 通風、換気を良くする。
下地に水分、油などが付着している場合。 素地調整を入念に行う。
もどり 一度乾燥した塗面が再び軟化する。 下塗の乾燥が不十分なまま、上塗り塗装を行った場合。 下塗を十分に乾燥させる。
生乾きのコンクリート・プラスターに油性塗料を塗装した場合。 生乾きコンクリート・プラスターへの油性塗料の塗装は避ける。
魚油などを展色剤に使用した塗料を塗装した場合、乾燥後、再び粘着性をおびてくる。 魚油の使用を避ける。
白亜化
(チョーキング)
表面が次第につやを失い、
粉状に白っぽくなる。
熱、紫外線、風雨などで塗膜が老化した場合、表面より粉化していく。 使用塗料の選択に注意する。
(耐チョーキング性のよい着色顔料を使用する。)
顔料分が多い場合。 クリヤーで割って塗装する。
はがれ
(はくり)
塗膜が付着力を失って
はげ落ちる。
旧塗膜が十分に密着していない上に塗装した場合。 旧塗膜のはげやすいものをはがしてから再塗装する。
塗装面に油が付着した場合。 素地調整を入念に行う。
上塗と下塗が不適切な場合。 塗装系および塗装設計に注意する。
さび落しの不十分な鉄材へ塗装した場合。 素地調整を入念に行う。
軽金属の上にフタル酸エナメルを塗装する場合。 ウォッシュプライマーなどを施す。


5.保管に関する欠陥

塗膜の
欠陥
現象 原因 対策
皮張り 表面が乾燥して皮が張る。 貯蔵期間が長く、空気との接触面が大きい場合。 (皮張防止剤を配合する。)
大きな缶に少量の塗料を入れて保管しない。
一度、開缶した塗料は、よく密閉して保管し、十分に振とうする。
開缶したまま保管した場合。
粘ちゅう化
・固化
貯蔵中に粘度を増し、
すすむとゼリー状になる。
貯蔵期間が長い場合。 使用の際、古いロットから使用し貯蔵期間が長くならないようにする。
貯蔵温度が高く、顔料と展色剤が反応する場合。 できるだけ冷暗所に保管し、温度が40℃以上に上昇しないようにする。
開缶したまま保管した場合。 必ず密閉した容器で保管する。
エマルション塗料を低温で保管し、凍り固化した場合。 エマルション塗料は低温での保管を避ける。
異種塗料との混合、異種シンナーを使用した場合。 仕様書に従って使用する。
参考資料:大日本塗料株式会社


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